イベントレポート詳細

【大漁旗プロジェクト】ワークショップ「もしかするちば~自然×科学×まちづくり~」が千葉県 千葉市で開催されました。

2020年9月12日(土)、千葉県 千葉市で、ワークショップ「もしかするちば~自然×科学×まちづくり」が開催されました。

このワークショップは、科学自然都市協創連合の会員自治体である、千葉県 千葉市の中学生を対象に、大漁旗プロジェクトの一環として行われました。対面式のワークショップは新型コロナウィルス感染症予防のため、休止していましたが、今回、千葉市教育委員会の支援のもと、飛沫防止用アクリル板の設置・定期的な手指消毒の促進、参加者同士の適切な距離保持など、対策を徹底しての開催となりました。

ワークショップは、岸 利治 東京大学 生産技術研究所 所長と、佐々木 敏春 千葉市教育委員会 生涯学習部長 からの、開会のあいさつで始まりました。

ステップ1では、東京大学 生産技術研究所 国際・産学連携室 有馬 みき 学術支援専門職員によるSDGsの解説が行われました。SDGsという世界共通の目標を、自分たちのまちの魅力や生活という、身近なものに関連付けるという切り口のグループワークに、生徒たちは熱心に取り組みました。

ステップ2では、東京大学 生産技術研究所 人間・社会系部門 腰原 幹雄 教授による講演「都市に木造建築を」が行われました。「木造建築といって、最先端の研究と感じますか?」という腰原 教授の問いかけから始まった講演。耐震補強の研究事例や、「ティンバライズ(伝統や慣習にとらわれることなく、木・木造の新しい可能性を模索する)」という、腰原 教授の木造建築研究への想いが伝えられました。また、人工林において木を伐って、活用して、植えるというサイクル保持の重要性とともに、都市部で木造建築を建てることで、サイクル保持の結果としての、山の環境保全だけでなく、経済全体が恩恵を受ける仕組みが紹介されました。世界中にある大きな木造建築の紹介なども通して、今の時代に必要な木造建築はどのようなものなのか、考える貴重な時間となりました。

ステップ3では、東京大学 生産技術研究所 人間・社会系部門 松山 桃世 准教授が開発した、「生研道具箱カードゲーム」を楽しみました。参加者は、生産技術研究所で開発を進めている最先端の技術を「道具」として組み合わせ、千葉市をさらに輝かせるアイデアを考え、グループ別に発表を行いました。もしかすると千葉は、「教育のシステムがさらに高度になり、あたまのいいひとがたくさんいるまちになる」「ごみの量が少なくなり、リサイクルが発達したまちになる」といった、それぞれが描く、未来の千葉が、発表されました。

ワークショップは、千葉市教育委員会 生涯学習部 生涯学習振興課 八斗 孝之 統括管理主事の閉会あいさつで、終了しました。初めて会って緊張していた生徒たち同士が、意見を交わし、集約していく中で、打ち解けた雰囲気になり、素晴らしい発表に至るまでの姿が印象的でした。今後千葉市の大漁旗は、花園中学校美術部の生徒たちが中心となり、デザインが制作されます。

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