「東京大学 生産技術研究所×和歌山市 サマーサイエンスキャンプin和歌山・加太~カダデカガクスル夏2019~」を後援しました。
東京大学 生産技術研究所 70周年記念事業の一つとして、2019年8月4日(日)~8月6日(火)の日程で、和歌山・加太を舞台に2泊3日のサイエンスキャンプを実施しました(運営主体:東京大学 生産技術研究所 次世代育成オフィス(ONG))。和歌山市内の中高生及び科学自然都市協創連合参加6自治体の中高生を対象に参加者を公募し、計32名が参加しました。科学自然都市協創連合はこのキャンプを後援しました。
初日は、東京大学 生産技術研究所の川添 善行 准教授らのもと、建築関係のワークショップを行いました。参加者は実際に街歩きをしながら撮影した、加太の自然・街並みの写真について発表することを通じて、多様な視点・ものの見方を養いました。初日の夕食後は、同所の川越 至桜 准教授による天体に関する講義の後、天体望遠鏡を用いた天体観測を行いました。
2日目の午前中は、漁船で友ヶ島に渡り、島内の散策と砲台跡等の見学を行った後に、加太の港にて無線水中ロボットの見学を行い、同所の北澤 大輔 教授による「船の科学」をテーマとした講義がありました。午後は、和歌山大学の足立 基浩 副学長・教授と加太観光協会の稲野 雅則 会長により、町づくりや地域活性化に関する講演がありました。その後、和歌山大学の秋山 演亮 教授により「加太で進める人材育成と新しい宇宙利用」というテーマで講演がありました。講演の後には講師と参加者による意見交換も行われ、会場からは中高生ならではの視点で活発に質問があり、終了後も講師に質問するなど受講者が積極的に参加する様子が見られました。
最終日である3日目は、同所の南 豪 講師らの指導の下、「大漁旗を作ろう!」をテーマに、グループごとに大漁旗作成に取り組みました。期間中に体験したことを振り返るとともに、10年後に残したい加太の魅力や解決したい課題について、大漁旗のデザインも含めてグループで検討し、作成した大漁旗の発表を行いました。講評の後には参加者ひとりひとりに修了証が手渡され、充実した雰囲気の中、3日間の全日程を終了しました。
このワークショップをきっかけとして、参加した中学生・高校生が身の回りの科学技術や地域の魅力と課題について興味・関心を持ち続けてくれること、参加者同士のつながりを今後も持ち続けてくれることを願っています。