三重県 志摩市

三重県 志摩市
2020年10月21日(水)、三重県 志摩市の大漁旗が、完成しました。


デザイン担当者

三重県 志摩市、三重県立志摩高等学校、三重県立水産高等学校


デザインに込めた想い

平成30年6月にSDGs未来都市に選定された志摩市は、SDGsの17の目標に関わる成果指標などを活用し、豊かな自然環境を保全し、御食国としての歴史を持つ持続可能な食材を生み出す農林水産業と観光業の連携を進めながら、環境・経済・社会の3つの視点から持続可能なまちづくりを進めています。

19の国旗は、令和3年に志摩市で開催される第9回太平洋・島サミットの参加国・地域を表しています。19の国・地域の首脳等が志摩市に集まり、自然環境や気候変動の課題について話し合い、解決策を探ります。

今回のデザインは、市内の県立高校2校(志摩高等学校・水産高等学校)の協力を得て完成しました。志摩市の特産物であるイセエビを志摩高校がデザインし、水産高校は高校のシンボルでもある実習船「しろちどり」をデザインしました。イセエビは志摩市が誇る海の幸であり、和具地区においては、共同操業やプール制操業を行うことで持続可能な水産資源管理を実践しています。また、水産高校では、航海実習で「しろちどり」に乗り、太平洋・島サミット参加国でもあるパラオ共和国へ寄港し、現地での交流を行っています。

古くから「御食国」と呼ばれた志摩市は、海産物を中心とした食材を「贄」として皇室・朝廷に貢いでいました。食のブランド地域としての歴史を持続させていくためにも、SDGsへの取組が必要です。大漁旗にデザインされることの多い、帯状にしたアワビを束ねた「束ね熨斗」ですが、この地域においても深い関わりのあるこの「束ね熨斗」を、志摩市が優先的に取り組むゴールのカラーに色づけし、各ゴールが相互に連関しながら、持続可能なまちをつくりあげていくことに対する思いを込めました。

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