デザイン担当者
高知県立嶺北高等学校 有志
土佐町役場 髙橋雄平・志水正敏(地域おこし協力隊)
デザインに込めた想い
土佐町では「持続可能な水源のまち土佐町 ~人々の豊かな営みが「世界」を潤す水を育む」を掲げ、SDGsの推進に取り組んでいます。
大漁旗の作成にあたっては、「水源のまち土佐町」を象徴するようなブルー・フラッグをつくろう!という趣旨で、地域に唯一ある高知県立嶺北高等学校の生徒と2日間のフィールドワークを行いました。土佐町のSDGsに向けた取り組みを知ってもらいながら、大漁旗デザインのモチーフとなる「水」の写真を撮影しました。
撮影は「四国のいのち」とよばれる早明浦ダムに形成された「さめうら湖」、吉野川支流の「地蔵寺川」などで実施しました。1日は小雨、もう1日は晴天。偶然の環境の中、高校生それぞれの感性で「水の様子」を切り取ってもらいました。
一口に「水」と言っても切り口や見せ方は色々です。高校生それぞれの視点で捉えた「水の様子」を組み合わせることで、水の豊さや、水の持続可能性の多様なあり方を表現しました。
また、嶺北高校は「高校の魅力化」を推進しており、地域外からの進学者も多くいます。土佐町で生まれ育った生徒、地域外から進学してきた生徒、それぞれの立場から、撮影やデザインというフィルターを通すことで、いつもとは少し違う視点で自分の暮らす町を感じられたのではないかと思います。そしてそれは、SDGsゴール4に掲げられているような、「教育や学びの持続可能性」にも繋がっていくものと考えています。
今後、多くの人にこの大漁旗を見てもらうことで、土佐町のSDGsの推進の認知・理解につながることを期待しています。