イベントレポート詳細

【大漁旗プロジェクト】キックオフイベント「大漁旗 御披露目交流会 in 釜石」を開催しました。

2019年10月6日(日)「大漁旗 御披露目交流会 in 釜石」が、科学自然都市協創連合主催「大漁旗プロジェクト」のキックオフイベントとして、岩手県 釜石市にて開催されました。束の間の晴天の下、真っ青な釜石の海を背景に、奇跡の一本松や海産物を描いた陸前高田市の旗、ラグビーボールを抱えた釜石大観音を描いた釜石市の旗、ロケットと鯛を描いた和歌山市 加太の旗の計3枚が披露されました。釜石高校 美術部の方々が参加し、原画を担当した高橋 萌さんを中心に笑顔の記念撮影となりました。大漁旗は、翌7日(月)、宮古港に停泊中の海洋研究開発機構(JAMSTEC)の新青丸に託され、一路、函館港へ向かいました。

交流会第一部は、岸 利治 科学自然都市協創連合副会長(東京大学 生産技術研究所 所長)の開会挨拶で幕を開けました。糸川 英夫 博士のロケット開発を縁に科学自然都市協創連合が設立された経緯と、大漁旗プロジェクトの意義、大漁旗制作にご協力いただいた高田高校、釜石高校、宮古水産高校への謝辞が述べられました。岩手県 政策地域部 科学・情報政策室の阿部 博 科学技術課長からは、東日本大震災津波から復興した三陸の想いの詰まった大漁旗が海をわたり、各地とのつながりが一層深まることへの期待が語られました。釜石高校の理数科スーパーサイエンスハイスクール推進室の吉田 英男 教諭からは、ラグビーワールドカップ2019と絡め、パスをつないで素晴らしい大漁旗を完成させた関係者への謝辞と、「未来へトライ」という復興のキーワードを用いて本プロジェクトへの激励を頂きました。

第二部では、東京大学 生産技術研究所の松山 桃世 学術支援専門職員が「『SDGsめがね』でまちを眺める」のタイトルで、SDGsの紹介と新たな視点で釜石の魅力を探るワークショップの進行を行い、参加者は「海の豊かさ」「住み続けられるまちづくり」などを生む、釜石が誇る活動の数々を発表しました。続いて、同所の川添 善行 准教授は「建築ができること」のタイトルで、豊富な建築事例を紹介しながら、気候や風土を知り、材料を合理的に組み合わせ、建築物を作ることで人々の暮らしを深く知る喜びを語りました。講演後には川添 准教授の幼少時代についての問いも相次ぎ、建築家という職への関心の高まりと憧れがうかがえました。

イベント終了後には、参加者から今後の連携について、具体的な提案もあり、「大漁旗プロジェクト」第一弾として、好調な滑り出しとなりました。

ページトップへ